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"菜翁が旨"さんのほほ~ぇむ健康ペ~ジ

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フクシマ原発事故の責任はどこに?

原子力発電が始まって、半世紀以上が経っている。

にもかかわらず、原子力発電所は、「ノーモア・ヒロシマ」の呪いの呪縛から抜け出られないでいる。

「フクシマ原発」の問題は、残念ながら、これに携わる多くの人々の、単純に云えば、「緊張感の欠如」、厳しく云えば、「社会的責任感の欠如」、否、「人類、いや、地球の存亡をになっている、という、生命倫理観の欠如」であると考えられる。

なぜならば、「チェルノイブル」や「スリーンマイル」での事故の前例があるにもかかわらず、それがどちらにも経験が無い「地震」が事故の発端であるにせよ、日本は「地震国」であることを忘れずに年頭に置いておれば、「スマトラ半島津波」が津波の恐ろしさを教えてくれているにもかかわらず、「地震・津波」は偶発事故とはいえ、これらを結びつけて考えが及ばなかったことは、原子力関係者の「責任感・緊張感・倫理観の欠如」が、ここまで事態をこじらせたものであると考えられる。

その証拠に、三日・一週間・一ヶ月・三ヶ月の初動に国民の信頼を得ることが出来ずに、「想定外の地震・津波の高さ」という、いまだに責任逃れの言動に甘んじている。


これは、厳しすぎるとは思うが、多寡にかかわらず、報酬を受け取っている者の吐くべき言動ではないと思う。

原子力であろうと、漁業・農業であろうと、どんな分野にかかわろうと、人類の平和・発展に寄与すべきである、という理念に変わりは無いであろう。

手にする「金銭」の多寡で判断するべき問題ではなかろう、と考える。

「原発事故」に関しては、「原発」を含めて「原子力」で報酬を受けた専門家等の関係者一同が、地球上の人類のために一刻も早く行動を起し、一刻も早く事態の収拾を計ることを願うものである。

※   ※   ※

 アメリカが1954年3月1日にビキニ環礁で行った原子力爆発実験において、科学者や気象学者の予想を覆して、100マイル離れた風下の降灰・雨に被曝した日本の小さなマグロ漁船「第五福竜丸」の23名の乗組員たちの凄惨で残酷な「第五福竜丸事件」。

 1978年9月、ベビーフードの原料に用いる乾燥野菜に、食品衛生法に基づく許可がないにもかかわらず、放射線殺菌を実施して販売して摘発されたベビーフードの製造業者。

 日本は、ヒロシマ・ナガサキの原爆、そして、「第五福竜丸」と、三度の被曝を受けた世界で唯一の国であるにもかかわらず、発生した「ベビーフード事件」。

 フクシマ原発事故は、『人の五感で感じることの出来ない放射線は、被曝した人々を長期間にわたって苦しめ痛めつける、極めて凄惨で残酷な大量殺人用具である』という認識すら持ち合わせていなかったであろう一部の少数の人々の人類に対する無知が引き起した「第五福竜丸事件」や「ベビーフード事件」の延長上にあるようにも見える。


 失ってしまった国民の信頼を、「第五福竜丸事件」や「ベビーフード事件」の分までも回復する心構えを持って、反省は後回しに、収束を最優先にしてもらいたいものである。

さすれば、一般国民も、協力を惜しまないであろう。

 関係者一同の奮起を願うものである。

              2011.9.6日記
              2011.9.19日記を元にフリーページ刊&一部改定
              2011.10.14一部改定
              2011.12.9一部改定


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